同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
◇
その日、家に帰って簡単にご飯を作っていたらガチャガチャと扉が開き、陽輝が入ってきた。
「どうしたの?」
「うん。奈桜に真っ先に報告したくて。来た。」
陽輝の顔が嬉しそうに上気していた。
「ずっと追っかけてた、共成建設のクラウドシステム。今日契約もらったんだ。」
「ほんと?!」
わたしは思わず、陽輝に抱きついた。
ずっと陽輝がとりたくて、必死でがんばってて、けど、先方も結構粘り強く考えるタイプのところで、根負けしそうになりながらも最後まで陽輝も粘ってたからなんとかなってほしかったんだけど、今日なんとかなったってことなんだ。
「おめでとう。」
「ありがと。」
陽輝が嬉しそうに頭を掻いて、そして、わたしのほっぺにチュッとキスをした。
「なぁ奈桜。今の俺があるのってさ。奈桜のおかげなんだ。知ってる?」
「え?」
わたしのおかげ?ってどういうことだろう?
「俺の原点なんだよな。奈桜と会った最終面接の日が。」
「って?」
陽輝はわたしを離すと、テーブルの前にわたしを座らせ、自分もとなりにスーツのまま座った。
そして
「こんなこと言うの照れ臭いんだけどさ…」
と言いながら、わたしの手をとった。
その日、家に帰って簡単にご飯を作っていたらガチャガチャと扉が開き、陽輝が入ってきた。
「どうしたの?」
「うん。奈桜に真っ先に報告したくて。来た。」
陽輝の顔が嬉しそうに上気していた。
「ずっと追っかけてた、共成建設のクラウドシステム。今日契約もらったんだ。」
「ほんと?!」
わたしは思わず、陽輝に抱きついた。
ずっと陽輝がとりたくて、必死でがんばってて、けど、先方も結構粘り強く考えるタイプのところで、根負けしそうになりながらも最後まで陽輝も粘ってたからなんとかなってほしかったんだけど、今日なんとかなったってことなんだ。
「おめでとう。」
「ありがと。」
陽輝が嬉しそうに頭を掻いて、そして、わたしのほっぺにチュッとキスをした。
「なぁ奈桜。今の俺があるのってさ。奈桜のおかげなんだ。知ってる?」
「え?」
わたしのおかげ?ってどういうことだろう?
「俺の原点なんだよな。奈桜と会った最終面接の日が。」
「って?」
陽輝はわたしを離すと、テーブルの前にわたしを座らせ、自分もとなりにスーツのまま座った。
そして
「こんなこと言うの照れ臭いんだけどさ…」
と言いながら、わたしの手をとった。