同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


「あ、なんかお肌ツヤツヤ?」

結婚が決まった裕理とランチ中。
ニヤニヤしながらこちらを見てくるんじゃないってば。

「いいなー。婚前旅行。」

「は?ちがうわよ。普通に旅行いくでしょ?つきあってんだからっ。」

婚前…なんて…

結婚とか…マリッジとか…
そういう言葉聞くと…
ちょっとビクッてしてしまう自分がいる…

いつかは…するんだろうか?
陽輝と…
陽輝と?

いやいや…
そんな付き合ってまだ…そんな経ってないのに…

そんなこと…思ってんるだけでも…陽輝にうざがられそう…

考えないよーにしよ…。

「奈桜知ってる?」

「何?」

「あんたたち休んだの同じ日じゃん?」

「あ、うん…」

「一緒にどこ行ったんだ?って。噂んなってるよ。」

「マジで?」

「当たり前じゃん。普通思うでしょ?あんたら仲いいんだし。」

「そう…?」

「だよ。」

やっぱそうなのかなー?

どう…なんだろう?

加瀬や白川さんみたいに堂々と…する方が…いいのか…な?

けど…ねぇ…
陽輝と付き合ってるなんて言ったら…
女子たちがうるさそうだし…

「まあ、なんも言わないけど…噂になってることだけは言っといたげる。」

裕理は美味しそうにポパイの唐揚げを頬張った。



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