同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


結局何もなかったかのように、俺たちはその後も過ごした。

正月はお互いの実家には3日に帰って、それ以外は一緒にいた。

年末でなぜか水沢は会社を辞めていき、奈桜は握手をして見送っていた。

やっぱり…
2人の間になんかあったことは確かなんだとその時思った。

水沢の顔が…
奈桜を見るときの顔がほかのやつへのものとは違っていた。

けど俺はやっぱりそれには触れずに、お正月を奈桜と過ごした。
ときどき水沢と何があったのかって気になったりもしたけど、忘れようとして、けどムカついて、その分奈桜を必死で抱いて、俺にしがみつく奈桜を肌で感じて満足していた。



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