同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
自分はおぼっちゃまで何やっても許されると思ってんのか?この男。
「向坂さんがうらやましいっす。」
「何の話だよ?」
「奈桜さんに愛されてるから…」
「は?」
「奈桜さんのおかげなんっすよ。俺がもう一度役者やろうと思ったのって。すっかりあきらめてたんっす。親父に縁切るって言われて、それが怖くって。けど、奈桜さんにほんとにやりたいことならなんでやらないの?って言われて、目覚めたんです。今俺、やっぱり役者やってよかったって思って。奈桜さんが恩人です。」
なんだそれ。
「奈桜さんのおかげで勇気もてて、親父に土下座して、役者もう一回やること許してもらえたから、奈桜さんに好きだって言おうと思ってわざわざ会いにいったのに…やっぱり奈桜さんは俺を見てくれるわけなくて。向坂さんのことしか見てない。」
は?
「俺、この役者復帰作で成功したら、奈桜さんとこもう一回行こうかなって思ってます。」
で、ははってもう一度笑った。
「今は向坂さんにかなわなくても、自分に自信ついたら…もしかしたら俺のこと見てくれるかもしれないでしょ?」
「何言ってんの?おまえ。」
なんだ?コイツ…
会社で見てたときは、親の七光で生きてる、見た目だけのボンボンに見えてたけど…今のコイツを見たら到底同一人物とは思えなくて、輝いてる…
俺が女だったら…もしかしたら…惚れるかもしれない…と思った。
「向坂さんがうらやましいっす。」
「何の話だよ?」
「奈桜さんに愛されてるから…」
「は?」
「奈桜さんのおかげなんっすよ。俺がもう一度役者やろうと思ったのって。すっかりあきらめてたんっす。親父に縁切るって言われて、それが怖くって。けど、奈桜さんにほんとにやりたいことならなんでやらないの?って言われて、目覚めたんです。今俺、やっぱり役者やってよかったって思って。奈桜さんが恩人です。」
なんだそれ。
「奈桜さんのおかげで勇気もてて、親父に土下座して、役者もう一回やること許してもらえたから、奈桜さんに好きだって言おうと思ってわざわざ会いにいったのに…やっぱり奈桜さんは俺を見てくれるわけなくて。向坂さんのことしか見てない。」
は?
「俺、この役者復帰作で成功したら、奈桜さんとこもう一回行こうかなって思ってます。」
で、ははってもう一度笑った。
「今は向坂さんにかなわなくても、自分に自信ついたら…もしかしたら俺のこと見てくれるかもしれないでしょ?」
「何言ってんの?おまえ。」
なんだ?コイツ…
会社で見てたときは、親の七光で生きてる、見た目だけのボンボンに見えてたけど…今のコイツを見たら到底同一人物とは思えなくて、輝いてる…
俺が女だったら…もしかしたら…惚れるかもしれない…と思った。