同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
中はこじんまりしていたけど、奥のほうに4つほどテーブルがあり、その場で和菓子を堪能できるスペースになっていた。
美玖さんは奥のほうの席に私を座らせ、自分もその前にかけた。
何やら店員さんに指示を出し、説明している。
仕事をしてる時の顔は真剣なんだ。
ほんとにいろんな表情持った人…。
しばらく待っていたら、わらび餅とほうじ茶が出てきた。
「どうぞ。これうちの一番売りのわらび餅です。お茶と一緒にいただいてくださいな。」
一口食べてみる。
「わ。おいしい。」
とろけるような口当たりだった。
またほうじ茶とも合う。
「京都の和菓子なんてはじめて。ほんとおいしいんですね。」
前で不安そうに眺めていた美玖さんがふわっと笑った。
「よかった。東京の人の喜んでもらえて。陽輝は10年ほど京都に住んでたくせに全然和菓子好きやないからな。ヤツは甘いもんは嫌いやろ。」
「え?ああそうですね。」
10年…も住んでたの?
知らなかった…。
そりゃ京都弁も話すか…
「てか、アイツ…奈桜さんのこと大事にしてる?京都では軒並み遊んでばっかりやったから何人も女の子泣かしてたんよ。それで女の子に別れへんって言われて、面倒くさなったらわたしのこといつも使ってさ。」
「え?」
「ほら、彼女のフリ。させられてたん。コイツと付き合うからって。」
それでフフフって笑った。
フリ…ですか…
何それ…
「まぁアイツも大人になったし。大丈夫か。」
そしてくすっと笑うと、お店の店員さんに何やら指示を出すために立ち上がった。
わたしはおいしいわらび餅を口に入れながら、フリについてなんだか悶々と考えていた。
フリ…とか言って…
実のところは…
だったりするんだけどなぁ…少女漫画なら…
実際はどうだったんだろ…
そしたら美玖さんが戻ってきた。
「ごめんね。バタバタしてて。ここさぁちょっとしたスペースで和食カフェにしようとおもってるんやけど、どうやろ?」
「え?」
「感想聞かせてほしいなと思って。」
「うん。いいと思います。できたてのわらび餅食べられるなら食べていこうかなって思う人とか増えそう。あと、おいしかったらまた買って帰ったり。」
美玖さんは奥のほうの席に私を座らせ、自分もその前にかけた。
何やら店員さんに指示を出し、説明している。
仕事をしてる時の顔は真剣なんだ。
ほんとにいろんな表情持った人…。
しばらく待っていたら、わらび餅とほうじ茶が出てきた。
「どうぞ。これうちの一番売りのわらび餅です。お茶と一緒にいただいてくださいな。」
一口食べてみる。
「わ。おいしい。」
とろけるような口当たりだった。
またほうじ茶とも合う。
「京都の和菓子なんてはじめて。ほんとおいしいんですね。」
前で不安そうに眺めていた美玖さんがふわっと笑った。
「よかった。東京の人の喜んでもらえて。陽輝は10年ほど京都に住んでたくせに全然和菓子好きやないからな。ヤツは甘いもんは嫌いやろ。」
「え?ああそうですね。」
10年…も住んでたの?
知らなかった…。
そりゃ京都弁も話すか…
「てか、アイツ…奈桜さんのこと大事にしてる?京都では軒並み遊んでばっかりやったから何人も女の子泣かしてたんよ。それで女の子に別れへんって言われて、面倒くさなったらわたしのこといつも使ってさ。」
「え?」
「ほら、彼女のフリ。させられてたん。コイツと付き合うからって。」
それでフフフって笑った。
フリ…ですか…
何それ…
「まぁアイツも大人になったし。大丈夫か。」
そしてくすっと笑うと、お店の店員さんに何やら指示を出すために立ち上がった。
わたしはおいしいわらび餅を口に入れながら、フリについてなんだか悶々と考えていた。
フリ…とか言って…
実のところは…
だったりするんだけどなぁ…少女漫画なら…
実際はどうだったんだろ…
そしたら美玖さんが戻ってきた。
「ごめんね。バタバタしてて。ここさぁちょっとしたスペースで和食カフェにしようとおもってるんやけど、どうやろ?」
「え?」
「感想聞かせてほしいなと思って。」
「うん。いいと思います。できたてのわらび餅食べられるなら食べていこうかなって思う人とか増えそう。あと、おいしかったらまた買って帰ったり。」