同期に恋してしまったら～友達からはじまる恋ってありますか？～

「おかげで、こんなにつらい目にあってるけどね…」

奈桜がふふふっと笑った。

「つわり…つらい？よな。やっぱ。」

「まぁね。けど、全然耐えれる。だって陽輝との愛の結晶だもん。そう思ったらこんなくらいなんてことない。」

「奈桜…マジでそんなこと言ってくれるん？」

奈桜は瞳の奥深くから俺を見てくれていた。

奈桜本気で言ってんだ。
俺との愛の結晶って思ってくれてんだ…

奈桜の瞳の奥に奈桜の感情を感じた。
これがきっと…俺のことを好きって気持ちってやつだ…

「俺、いっぱいサポートするからな。」

「うん。ありがと。」

「奈桜こっち引っ越して来いよ。」

「え？」

「俺が引っ越し屋の手配とかしてやるから。とりあえず今日からこっち住め。そんなしんどそうなやつひとりで置いとけない。」

「ほんとに？」

「おう。」

奈桜がにこっと笑った。

その笑顔がやっぱりかわいくて、奈桜に唇を重ねた。

「なぁ。奈桜。これからもしかして禁欲生活？」