同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「おめでとう。」

ある日の帰りのことだ。

もう5月になっていて、わたしのおなかもちょっとばかしふくらみはじめていたところだ。
風はもうぬるくって、夏が近いことを告げている。

陽輝はついに共栄建設の本稼働が始まって関西に出張中だ。

マキノ建設の牧野専務には2人で挨拶に行った。

「おまえらわかってるか?お前らが無事付き合えたのは俺のおかげだぞ?」

「はい。専務。僕ら幸せになります!」

「あたりまえだ」

そして、専務はとびっきりのごちそうに連れて行ってくれた。

「心して味わえ。」

「はい!」


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