同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
---
向坂に初めて会ったのは内定式の時だった…。
「よぉ!」
最初から親しげに声をかけてくれた。
結局そのあと女子たちにもみくちゃにされ、話すことはできなかったけれど、内定式が終わって、わたしは真っ先にビルを出たのだけれど、
わたしの後ろから小走りに駆けてきて
「ちょっと、助けて!」
って言われて、そのまま手を引っ張られて、ビルの間を抜けて、くねくね細い道をたどって小さな公園に出たところで一息ついた。
「な、なんなの?」
面食らったわたしは息があがって喋るのもやっとって感じになりながら、向坂を睨みつけていたような気がする。
「ごめんごめん。つい。」
向坂も息があがっていた。
「お前、足、はえーな。俺と一緒にこんな距離走れるやつそんないねーぞ。」
そういうとヘラっと笑った。
こんなイケメンがこんなかわいい笑顔になるんだ…
そのときそう思った。
「もしかして、追いかけられてたの?女子に?」
「うん。そうそう。会社でたらお前いたから道連れにしちまった。悪いな。」
「どうすんのよ?ここ、どこかわかんないし…帰り方?」
わたしは肩をすくめた。
向坂に初めて会ったのは内定式の時だった…。
「よぉ!」
最初から親しげに声をかけてくれた。
結局そのあと女子たちにもみくちゃにされ、話すことはできなかったけれど、内定式が終わって、わたしは真っ先にビルを出たのだけれど、
わたしの後ろから小走りに駆けてきて
「ちょっと、助けて!」
って言われて、そのまま手を引っ張られて、ビルの間を抜けて、くねくね細い道をたどって小さな公園に出たところで一息ついた。
「な、なんなの?」
面食らったわたしは息があがって喋るのもやっとって感じになりながら、向坂を睨みつけていたような気がする。
「ごめんごめん。つい。」
向坂も息があがっていた。
「お前、足、はえーな。俺と一緒にこんな距離走れるやつそんないねーぞ。」
そういうとヘラっと笑った。
こんなイケメンがこんなかわいい笑顔になるんだ…
そのときそう思った。
「もしかして、追いかけられてたの?女子に?」
「うん。そうそう。会社でたらお前いたから道連れにしちまった。悪いな。」
「どうすんのよ?ここ、どこかわかんないし…帰り方?」
わたしは肩をすくめた。