同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「奈桜さん、陽輝を幸せにしてあげてな。陽輝は奈桜さんやないと幸せにならへんみたいやし。わたしは…吉屋のために今はがんばるわ。」

そして手を差し出した。

「いいお子産みや。」

「美玖さん…。そうだ。わらび餅つつんでください。やっとつわり落ち着いたら食べたくなりました。」

「ほんま?お買上おおきに。」

そしてお店に入り、美玖さんは丁寧にわらび餅をつつんでくれた。

「またごひいきに。」

相変わらず丁寧に頭を下げる美玖さん。

「また来ます。」


わたしたちはお互い笑顔で別れた。

美玖さん、ありがとう…。


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