同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
入社して半年ほど経った頃。
ちょうどプログラマーとして配属されてようやく慣れてきた頃だった。
その頃向坂が初受注をとって会社でチヤホヤされていた。
結局社会人になってからも、ダラダラとカレシとは続いていたんだけど、一流商社マンになってたカレの海外赴任が決まった。
年明けからシンガポールなんだとカレシの岳人が言った。
「奈桜、着いてきてくれんだろ?」
久しぶりに会ったバーで岳人はふつうになんの疑いもないような顔で言った。
「何言ってるの?働き始めたとこじゃん?苦労して面接何度も受けて、やっと今仕事にも慣れてきたのに…そんなの行けるわけ…」
冗談じゃない!と思った私は岳人の言葉にかぶせるように答えた。
そしたら、やっぱり…というか岳人の顔がムッとした表情に変わった。
「ほらな。だから言ったろ?就職なんてしなくていいって。俺と結婚するつもりならわかんだろ?商社マンの俺が、一箇所に止まってられるわけないじゃん?」
なんで?そんな勝手な発想できるわけ?
「わたし…いけないから…」
「くそっ…なんでなんだよ…」
岳人はバンッとテーブルを叩いた。
「俺は…奈桜と離れたくないよ。」
ちょうどプログラマーとして配属されてようやく慣れてきた頃だった。
その頃向坂が初受注をとって会社でチヤホヤされていた。
結局社会人になってからも、ダラダラとカレシとは続いていたんだけど、一流商社マンになってたカレの海外赴任が決まった。
年明けからシンガポールなんだとカレシの岳人が言った。
「奈桜、着いてきてくれんだろ?」
久しぶりに会ったバーで岳人はふつうになんの疑いもないような顔で言った。
「何言ってるの?働き始めたとこじゃん?苦労して面接何度も受けて、やっと今仕事にも慣れてきたのに…そんなの行けるわけ…」
冗談じゃない!と思った私は岳人の言葉にかぶせるように答えた。
そしたら、やっぱり…というか岳人の顔がムッとした表情に変わった。
「ほらな。だから言ったろ?就職なんてしなくていいって。俺と結婚するつもりならわかんだろ?商社マンの俺が、一箇所に止まってられるわけないじゃん?」
なんで?そんな勝手な発想できるわけ?
「わたし…いけないから…」
「くそっ…なんでなんだよ…」
岳人はバンッとテーブルを叩いた。
「俺は…奈桜と離れたくないよ。」