同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


それから…
毎日気になる…
向坂の想い人…。

誰?
あんたの心をとらえて離さない人って…?

社内?
ユーザー?
それとも全く関係ない人?

もしかして大阪にいたときに知ってた向こうにいる人?


向坂が女子と話してるだけで、もしかしたらその人なんじゃないかって…。
向坂はドキドキしてるんじゃないかって…

気になって…
ずっと…気になって仕方なかった。


「向坂がさぁ。好きな人いるみたいなんだよね。」

裕理とランチにきた。
今日はポパイじゃなくて、あんまり会社の人と会わないちょっと高めのイタリアン。

あんまり会社の人にでくわしたくないからここにした。

「え?マジで?向坂がそう言ったの?」

「うん。金曜日サシ飲みしたんだけど…もう遊ぶのやめたってさ。」

「うわ…。」

「誰だと思う?」

「そりゃ…う~ん。わかんないけど…。気になる?」

「うん。」

裕理はわたしをじっと見た。

「だって向坂がその人ともしうまくいけばさ…わたしと飲みになんていかなくなんじゃん?」


< 33 / 183 >

この作品をシェア

pagetop