同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
はぁ…自分の話題になるのはほんと嫌…。


1次会が10時ごろ終わると、わたしは帰ることにした。
なんか、自分の話題ふられたのもあるけど、向坂が森野さんとベタベタしてるの見るのもつらいし…。

と思って

「わたし帰る~。」

というと、みんなからびっくりの顔をされた。

「おまえが帰るってなんだよ。許さねぇぞ。」

佐々木がわたしの肩を組んでガシッとホールドする。

「いや、わたしだって帰りたいときあんだし。」

「カレシに会うのか?」

「だから、いないって。」

んで、結局、2次会連れていかれるわたし。

そして2次会で佐々木に横を陣取られ、カレシについてつつきまくられるはめになった。

前で熱唱してる灰田と村居さんを横目に見ながら、うんざりする。

「だいたい高柳はだな。自分をわかってない。」

「はぁ。佐々木酔ってる?」

「酔ってねぇよ。」

そういいながらも目が座ってる。

「正直に言え。おまえがだいたい3年もカレシいないっておかしいだろ。」

「別にふつうじゃん。」

もう…いい加減にしてほしい。何なの今日の佐々木って。

「ふつうじゃない!」

そしたら突然佐々木のうしろから向坂が現れ、ガシッと佐々木の肩に両手をのしっとおいて、佐々木の横に座った。

どうやら、森野さんは帰ったらしい。
向坂に送ってもらおうという魂胆だったらしいが、終電なくなるよと言ってさっき、駅に送ってきたところだと向坂は言った。

「おまえ、酔っぱらいすぎ。」

「あ?なんだよ。白川ちゃんといいかんじな向坂くん。」

逆に佐々木が向坂の肩にのしっと手を置く。



< 37 / 183 >

この作品をシェア

pagetop