同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
女関係は全部清算した。

仕事も順調…これは高柳のおかげといわざるを得ない。最終面接の高柳の笑顔のおかげで俺は自信を持って面接に挑むことができ、その延長で、今仕事にも自信をもてている。

あとは…高柳の気持ちが俺に向いてくれれば…

そんなことを思っていた、ある日のこと…

その日は同期会で…高柳からは『同期会行けない。』とシンプルなLINEがあった。
めずらしいなと思いつつ、まぁ男どもと楽しむか…と思っていたら…

「高柳さん。結婚するらしいよ。」

は?

俺の表情がかたまる。

けど…悟られるわけにもいかず、必死でポーカーフェイスを装った。

「ほら、大学のときからのカレと。一流商社マンのカレなんて持つと大変よねぇ。」

厭味ったらしく言うのは、森野だ。

俺はコイツは嫌いだ。
同期だから無下にはしてないけど…

けど、結婚ってどういうことだよ?
うまくいってないんじゃないのかよ?

今日は高柳と仲がいい吉武も来ていなかったので真相が聞けない。

「マジで?」

佐々木が食いついている。

「だって、本人が言ってたもの。」

本人が言ってたなら…間違いないな…


撃沈…



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