同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
そして…俺は…荒れた。

封印していた女遊びをまた再開してしまう始末。

俺の前から高柳がいなくなるなんて耐えられないと思った。

高柳の付き合いもだんだん悪くなり…それから以降、同期会にも顔を出さなくなった。

なんだよ…高柳。カレシいたって俺とサシ飲みしてたじゃねーかよ。
突然そんな冷たくなるなんて…ひどすぎねーか?

そしてもうどうでもよくなっていたころ…突然高柳が同期会に現れた。

結構楽しそうにやってるし…
結婚どうなってんの?

けど、森野のやつがまた俺にまとわりついてどうしようもない。
もうこいつほんとつまみ出したい。
なんとか終電までに送り出し、二次会のカラオケ会場に戻ると、

「お前、森野さんとまでやんのかと思ったわー。」

と佐々木が言い出したので、プツンときた。

「は?ねーよ。俺、女と真剣に付き合う気なんてねーって。」

俺が真剣に付き合いたい女は目の前にいるけど、ほかの誰かのもんになろうってしてんだよ。もうどうでもいいわ。

その後も相変わらず荒れていた俺だけど、一向に高柳が結婚するって話は聞かなくて…あれはほんとなのかな?と思いはじめたころ…。

そろそろ入社式の季節かぁと思って、会社のエレベーターに乗ると、高柳が乗っていた。

「あ、向坂。今帰り?」

「おう。そうだけど?」

「久々にさぁ。飲み、行こうよ。」

「え?俺と?」

「うん。ダメ?」

「俺は全然いいけど…。」

って、結婚は?
疑問に思いながらも、飲みに行くと楽しい俺。


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