同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
けれど、次の日の朝の高柳の言葉が俺を打ちのめす。

「ねぇ。向坂。わたしたち何もなかったよね?」

「え?」

「覚えてねーの?」

「うん。わたしたち、ずっと同期で友達でいれるよね?」

高柳は…俺と男と女として付き合う気はないってことだ。
あくまでも友達…

ショックだった…。
高柳がカレシと別れても、俺を男として見ることがないなら…もう見込みはないに近い…。

昨日のことは忘れろということだ…。

忘れられるか!バカ!

あんなに俺の下でないておいて…


けど、高柳が望むなら、そうしよう。

それで、一緒にいれるなら、俺はいい。

それより、高柳をなくしてしまうほうが…怖い。

「そうだな。俺たちは…友達だよ。」

その日以来、必死で演じている俺。
高柳の男友達を…。


< 48 / 183 >

この作品をシェア

pagetop