同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
ところが、その2ヶ月後、俺は関西支店への異動辞令を受けることになる。
どうやら、勉強してこいということらしい。
ソリューション営業部長には、3年間だと言われた。
戻ってきたら、もっとがんばってもらうからなと。


「おまえ、男できたらちゃんと俺に報告しろよ。」

関西に旅立つ前の夜、高柳と飲んだ。
さみしくないっていったらウソになる。
けど、いったん関西に行って、離れたら…
もしかしたら戻ってきたときに…
また今と違った関係が築けたりしないかなって…期待もあった。

今の関係じゃ。俺はやっぱり満足できないよ。高柳。

「わかったよ。ちゃんと言う。」

「約束しろ!指切りげんまん嘘ついたら嘘ついたらハリセンボンの~ます♪」

子どもじみたおまじない。
どうか高柳に男ができませんように…。

「行ってきます!」

「行って…らっしゃい…」

若干声が潤んでいた気がしたのは気のせいだろう。
高柳が俺のために泣くなんて…ありえない。

とにかく今は…
仕事がんばってくるわ。高柳。

んで…3年後な。。。



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