同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


「久しぶりだな。高柳。」

綺麗になりやがって…。
SEになって仕事がんばってるってのは見たらすぐわかる。

隣に座る男は…うーん。なんか気にはなったけど…たぶん…大丈夫な気がした。

帰ってきて早々高柳と仕事できるのはラッキー以外の何物でもない。

お陰でほら、一緒にサシ飲みできてるじゃねーか。

マンションを高柳と同じ駅に借りたのは偶然でもなんでもなく…わざとだ。

これで飲みの時は常に一緒に帰れるだろ?

さらに今みたいに一緒に駅前で終電も気にせず飲めんだろ?


「で?俺に連絡なかったってことは男できてねーってことだな。」

念には念を…
まあいないとは思うけど…

「いないよ。」

よかった…。
ホッとする。

「俺にも聞けよ?女いないのかって。」

「えっ?そんなん聞いても無駄じゃん。真剣に女作る気ないっていつも言ってる人が…」

「そういうの…もうやめたから。俺、好きなやつ…できたから…もう、遊ばないし、真剣に…そいつ…狙う。」

俺は3年前とは違うってこと…ちゃんと伝えとかねーと。


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