同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


同期会が1番疲れのピークだったかもしれない。

連日の飲み会は2週間に及び、いくら体力のある俺でも、いい加減無理だった。

同期会の後、タクシーの中で眠り込むという失態をしでかし、挙句、高柳に部屋まで送らせることになった。

ソファの上で、なんとなく意識が戻った俺は、目の前にかすかに高柳の顔が見えて、

「うゎお!なんだよ高柳!」

と、飛び起きた。

「なんだよって…。あんたが起きないからじゃん。」

あー。やっちまった。

「もうどうしてくれんのよ。こんな時間から怖くて家帰れないし。」

何…言ってんの?
誘ってんの?高柳?

「じゃぁ泊ってけよ。」

思わず出た言葉…
俺はいいんだ。いつでも…
お前がいいなら…

けど…

はっとして我に帰ると高柳が困った顔をして俺を眺めてる。

「そこに客用布団あるからさ。そっち敷いてやるからそこで寝ろよ。
俺もちょっと疲れすぎてて、おまえ送ってくのしんどいし。今日は泊れ。な…。」

そうだ…友達の俺たちはそういう関係は…ありえない…



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