同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
Ⅱ.素直になって…勇気を出して…
3.高柳奈桜
今日はマキノ建設に現状システムの調査にやってきた。
調査だけなので、一人で行こうと思ったのだけど、向坂がついでがあるから自分も一緒に行くという。
加瀬は別の仕事の納品が明日にせまっているので、できれば社内に残りたいと言い出し、結局2人で来た。
わたしは現地入りするとすぐに調査にとりかかる。
向坂は担当の部長のところへ挨拶に行き、何やら書類をわたして話をしていたが、30分ほどして、わたしのところにやってきた。
「俺の用事終わったけど高柳は?まだかかんだろ?」
向坂は私が操作している画面をチラッと見た。
まだ処理中の表示が54%でとまっている。
「うん。まっだまだ。夕方までかかるから。次行ってくれていいよ。」
「オーケー!じゃ。がんばってな。」
向坂はわたしの肩をポンとたたくと事務員さんたちのところへ行って挨拶をしている。
「すみません。僕、もう失礼しますね。高柳は調査があるので、夕方まで作業させていただきますけど…。」
「あら、向坂さん。もう帰っちゃうのぉ~?」
事務員のお姉様たちが向坂に流し目を送っているけれど、向坂はサラッと流す。
「まだこれから3軒行かないといけないんで。」
向坂はさわやかに笑うと一礼して帰っていった。
調査だけなので、一人で行こうと思ったのだけど、向坂がついでがあるから自分も一緒に行くという。
加瀬は別の仕事の納品が明日にせまっているので、できれば社内に残りたいと言い出し、結局2人で来た。
わたしは現地入りするとすぐに調査にとりかかる。
向坂は担当の部長のところへ挨拶に行き、何やら書類をわたして話をしていたが、30分ほどして、わたしのところにやってきた。
「俺の用事終わったけど高柳は?まだかかんだろ?」
向坂は私が操作している画面をチラッと見た。
まだ処理中の表示が54%でとまっている。
「うん。まっだまだ。夕方までかかるから。次行ってくれていいよ。」
「オーケー!じゃ。がんばってな。」
向坂はわたしの肩をポンとたたくと事務員さんたちのところへ行って挨拶をしている。
「すみません。僕、もう失礼しますね。高柳は調査があるので、夕方まで作業させていただきますけど…。」
「あら、向坂さん。もう帰っちゃうのぉ~?」
事務員のお姉様たちが向坂に流し目を送っているけれど、向坂はサラッと流す。
「まだこれから3軒行かないといけないんで。」
向坂はさわやかに笑うと一礼して帰っていった。