同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
◇
「で?おまえは何があったんだ?」
槙野専務に急遽トラブルだと夕方から言われ、さらに1人で来いという。
何なんだと大慌てで駆けつけてみると、下で待つよう言われ、会社から連れ出された。
そして、気づけばこの間の小料理屋にいる…。
「というより専務。トラブルは…?」
「あー。あれはウソだ。」
「ウソ…ですか…。」
「この間のおまえの様子が気になってな。さあ。話せ。何があった?」
小料理屋のカウンター席で専務と肩を並べて座っている…。
こんな構図…
大阪じゃあさすがになかった…
「僕…なんかおかしかったっすか?」
「ああおかしかったね。全てにおいて投げやりだったな。大阪にいた頃のおまえはもっと…そうだな…未来を見てた。」
未来…?
「そうですか…まあたしかにいろいろあったんで…」
「女絡みか?」
「え?」
「図星だな…」
この人はほんとになんなんだろう?なんでこんなに何もかもがわかってしまうんだ?
「まあ…そうです。ずっと好きな女がいるんです。」
もういいやと思った。
だいたい仕事の関係者に自分の恋愛事情を話すなんて…ありえねぇって思ってたけど…
しかも…尊敬する槙野専務だ。
けど、俺も精神的に限界まできてたのかもしれない…。
長年演じ続けている高柳の友人って立場に…ほとほと嫌気がさしてたんだ…。
「なんか疲れたのかもしれません。そいつは俺を友達としか思ってなくて、それに3年も思い続けてるやつがいて…さらに別の人が現れて…もう俺は無理だなあ…って」
「ほう…」
専務は何か考えてるふうだった…。
しばらく黙り込んでいたけど…
突如として俺の肩をポンっとたたいた。
「で?おまえは何があったんだ?」
槙野専務に急遽トラブルだと夕方から言われ、さらに1人で来いという。
何なんだと大慌てで駆けつけてみると、下で待つよう言われ、会社から連れ出された。
そして、気づけばこの間の小料理屋にいる…。
「というより専務。トラブルは…?」
「あー。あれはウソだ。」
「ウソ…ですか…。」
「この間のおまえの様子が気になってな。さあ。話せ。何があった?」
小料理屋のカウンター席で専務と肩を並べて座っている…。
こんな構図…
大阪じゃあさすがになかった…
「僕…なんかおかしかったっすか?」
「ああおかしかったね。全てにおいて投げやりだったな。大阪にいた頃のおまえはもっと…そうだな…未来を見てた。」
未来…?
「そうですか…まあたしかにいろいろあったんで…」
「女絡みか?」
「え?」
「図星だな…」
この人はほんとになんなんだろう?なんでこんなに何もかもがわかってしまうんだ?
「まあ…そうです。ずっと好きな女がいるんです。」
もういいやと思った。
だいたい仕事の関係者に自分の恋愛事情を話すなんて…ありえねぇって思ってたけど…
しかも…尊敬する槙野専務だ。
けど、俺も精神的に限界まできてたのかもしれない…。
長年演じ続けている高柳の友人って立場に…ほとほと嫌気がさしてたんだ…。
「なんか疲れたのかもしれません。そいつは俺を友達としか思ってなくて、それに3年も思い続けてるやつがいて…さらに別の人が現れて…もう俺は無理だなあ…って」
「ほう…」
専務は何か考えてるふうだった…。
しばらく黙り込んでいたけど…
突如として俺の肩をポンっとたたいた。