同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「俺はお前が好きだからな…くそムカつくけど仕方ない。」

「は?」

「いや。勇気だせ。」

「へ?勇気っすか?」

「おまえに足りないのは勇気だ。」

「はぁ…」

「考えてもみろ。おまえとずっと友達でいるわけだろ?おまえのことは嫌いじゃないってことだ。むしろ好きだから一緒にいるわけだろ?」

「いや…それはまぁそうなんすけど…」

「いずれはどちらかが伴侶をみつける。そしたらもう…そいつとは友達ですらいられなくなる。」

……
そういわれると…黙り込むしかない…

「そいつに告って玉砕するか、恋人になれるか…そろそろ決めないといけない時期じゃないのか?」

そうだ…
そうなんだ…
わかってる。

高柳だってもう27歳。女としちゃぁ、結婚だってしたいだろう。
そろそろ年齢的にももうこの関係をなんとかしないといけない。

何より俺がもう…友人のふりにしんどくなってる。

もうほんとに決めなきゃならない…

どっちにしても言わなきゃ…俺だって前に進めない…

勇気…か。

俺に足りないのは…


< 82 / 183 >

この作品をシェア

pagetop