社長、私はあなたの妻になる資格がありますか? 〜社長、嫌いになってもいいですか?シリーズ 第3章〜
手を伸ばすと、大好きな顔の頬に触れることができた。
その頬に触れる私の手に、目の前にいる人が自分の手を重ねてくれた。

皮膚の感触と温かさが、確かにその人がここにいると伝えてくる。

「雨音。夢じゃないよ」
そう言うと、彼は私を抱え上げた。
俗に言う、お姫様抱っこという体勢になっていた。
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