転生王女と侍の国づくり「仮題」
穏便にすましたい久遠にたいして隊長である兵士はリゼ王女の前でいい格好をみせたいと思う。兵士のはらわたは煮え返りそうなほど激怒し歯ぎしりをする始末。
「もう構わない、殺してしまえ」そう号令をすると兵士は武器を棒から弓へと持ち替えて久遠から距離を取り始めた。流石にこの人数で矢を射かければどんだけ身軽であってもよけきれまい、そう思う隊長だったが、ここで大捕り者を民衆と同じように見せ物としてみていたリゼが威厳のある態度と流麗な声を張り上げた。
「殺してはなりません」
12歳の少女とは思えないほどに堂々とした態度。さすがは一国の王女と民衆や兵士達は思うのであった。
凛と立つリゼに民衆も兵士も平伏し、久遠まで遮る者たちは自然と道を開けた。その様子を見た久遠もリゼの身分がこの街で高い者として理解した。
リゼは護衛を務める神官の二人に守られながら久遠の前に立った。
「あなたはどこからきたのです?」
久遠に尋ねるも久遠は首を傾げる。言葉が通じないのねと、リゼは瞬時に理解して、日本語なら通じるかもしれないと思い、同じ質問を日本語で周りには聞こえないように問いただした。
「もう構わない、殺してしまえ」そう号令をすると兵士は武器を棒から弓へと持ち替えて久遠から距離を取り始めた。流石にこの人数で矢を射かければどんだけ身軽であってもよけきれまい、そう思う隊長だったが、ここで大捕り者を民衆と同じように見せ物としてみていたリゼが威厳のある態度と流麗な声を張り上げた。
「殺してはなりません」
12歳の少女とは思えないほどに堂々とした態度。さすがは一国の王女と民衆や兵士達は思うのであった。
凛と立つリゼに民衆も兵士も平伏し、久遠まで遮る者たちは自然と道を開けた。その様子を見た久遠もリゼの身分がこの街で高い者として理解した。
リゼは護衛を務める神官の二人に守られながら久遠の前に立った。
「あなたはどこからきたのです?」
久遠に尋ねるも久遠は首を傾げる。言葉が通じないのねと、リゼは瞬時に理解して、日本語なら通じるかもしれないと思い、同じ質問を日本語で周りには聞こえないように問いただした。