愛してしまったので離婚してください
私たちはたくさん話をした。

これまでの5年間を埋めるように。

雅のこと。私のこと。病院のこと。赤ちゃんのこと。これからのこと・・・


軽食を食べて、雅は私に薬をくれた。
妊娠していても飲むことができる鎮痛薬。

シャワーで済ませるように言う雅に、私は湯船にゆっくりとつかりたいというと、なぜか雅も一緒にお風呂に入ってきた。

狭い狭い湯船では、お互いに体が重なるようにしないと入れない。
まして、長身の雅は足を折り曲げるようにしないとならない。

雅は足がつりそうだと言って私を背中から抱きしめるようにした。
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