愛してしまったので離婚してください
「今、腫瘍は炎症を起こしてるけど、たぶん抗生物質の投与をすれば治まると思う。できれば赤ちゃんが28週になるまではお腹で育ててあげたい。28週を過ぎれば生存率はかなり上がる。」
本当は赤ちゃんのタイミングでこの世に生まれてくれることが一番だ。
「晶は今妊娠17週。明日から18週に入る。だからあと10週はこのまま腫瘍がおとなしくしてくれればいいなって思ってる。申し訳ないけど、普通分娩は今の状態では無理なんだ。だから、28週になったら、帝王切開をして赤ちゃんを出産して、同時進行で俺が腫瘍の除去術をしたい。」
そっとお腹に触れる。
少しだけ、赤ちゃんの存在が分かるように全体的にふっくらとした自分のお腹。
この中で赤ちゃんが一生懸命育っている。
「お願いします。」
「・・・晶?」
私は雅の方を見つめた。
「私たちの赤ちゃんを助けてください。」
「・・・晶・・・」
「私に・・・未来をください・・・」
涙が溢れて、雅の姿が揺れて見える。
本当は赤ちゃんのタイミングでこの世に生まれてくれることが一番だ。
「晶は今妊娠17週。明日から18週に入る。だからあと10週はこのまま腫瘍がおとなしくしてくれればいいなって思ってる。申し訳ないけど、普通分娩は今の状態では無理なんだ。だから、28週になったら、帝王切開をして赤ちゃんを出産して、同時進行で俺が腫瘍の除去術をしたい。」
そっとお腹に触れる。
少しだけ、赤ちゃんの存在が分かるように全体的にふっくらとした自分のお腹。
この中で赤ちゃんが一生懸命育っている。
「お願いします。」
「・・・晶?」
私は雅の方を見つめた。
「私たちの赤ちゃんを助けてください。」
「・・・晶・・・」
「私に・・・未来をください・・・」
涙が溢れて、雅の姿が揺れて見える。