愛してしまったので離婚してください
雅は私の体を抱きしめて、「わかってる。」と少し震える声で答えてくれた。

どんな決断だったとしても、雅が言ってくれていることが最善だとはじめから知っていた。
そしてその決断に、私はかけると決めていた。

力強く優しく温かい腕の中で涙を流しながら、私は雅への想いと赤ちゃんへの想いが膨らませる。

大丈夫。

無事にあなたをこの世に産みだして見せる。
そして、この力強く優しく温かい雅の腕に抱いてほしい。

そう何度も心の中で繰り返した。


私は覚悟を決めた。
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