愛してしまったので離婚してください
「眠くなってきちゃった・・・」
私が瞳を閉じると、雅は私の髪を撫でる。
「点滴で抗生物質入れたから、その効果もあるのかもな。痛みはどう?」
「全然痛くない・・・」
「そっか。熱も下がったな。」
「うん・・・」
額に触れる雅の手の方が温かい。

「ありがとう」
「ん?」
「全部・・・ありがとう・・・」
眠りに落ちる前に伝えたくて言葉にすると、唇に雅の唇が重なった。
「愛してる。俺こそありがとう。この子を守ってくれて。」
私の額に触れていた手がお腹にうつる。

大きな手で撫でられたお腹は温かくて、すぐに私は眠りに落ちた。
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