愛してしまったので離婚してください
「つけてくれるか?」
雅の言葉に私は泣きながら、雅の薬指に指輪をはめる。


「やっとおそろいになった。」
おそろいの指輪が左手で光っている。

ダイヤがちりばめられて、光を反射している私の指輪が雅の指輪も照らす。

「これからもずっと一緒にいような。」
「・・・うん・・・」
「愛してる」
「私も、愛してる。」

私たちは車の窓から、海に沈む夕日を見た。

夕日が完全に沈む前に、雅は私に口づける。
私たちは沈む夕日に、誓った。

この愛を。
永遠の愛を。
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