愛してしまったので離婚してください
「ありがとう・・・ありがとう・・・」
私は赤ちゃんの方を見つめながらそう言う。
「手を握ってあげてください。」
看護師が私と雅の手を消毒して、保育器の扉を少し開けてくれた。
そこからそっと私たちは手を入れて、保育器の中で眠る赤ちゃんにそっとそっと手を近付ける。
小さな小さな赤ちゃんの手を、私と雅の手で包み込む。
「ちっさいよな。」
「うん」
「あったかいよな」
「うん」
「生きてる」
「うん・・・」
雅も同じように、湧き上がる感情に整理がつかないくらい、愛おしさを感じている。
私は赤ちゃんの方を見つめながらそう言う。
「手を握ってあげてください。」
看護師が私と雅の手を消毒して、保育器の扉を少し開けてくれた。
そこからそっと私たちは手を入れて、保育器の中で眠る赤ちゃんにそっとそっと手を近付ける。
小さな小さな赤ちゃんの手を、私と雅の手で包み込む。
「ちっさいよな。」
「うん」
「あったかいよな」
「うん」
「生きてる」
「うん・・・」
雅も同じように、湧き上がる感情に整理がつかないくらい、愛おしさを感じている。