クールな君の甘いひみつ。
〜学校〜


「初めまして、佐賀日菜です!よろしくお願いします!」


黒板の前で新しいクラスの人達に挨拶をする。


「え〜!この子チョー可愛い!」


「よろしくー!」


このクラスの人達は、すごくいい人そうだな〜!


なんて呑気なことを考えながら先生の指示された席に着くと、前の席の女の子から声をかけられた。

「日菜って呼んでいい?あたし奈緒!呼び捨てでいいよ〜」

こ、この子私に声をかけてくれた…!

なんていい子なんだ…

友達が出来たことに嬉しくじんわりしていると…


「俺、龍馬!りょ・う・ま!よろしく、日菜ちゃん!」

と、奈緒の隣の人からも声をかけられた。

「龍馬君、よろしく!」

笑顔でそういうと、龍馬くんは顔を真っ赤にした。


「笑顔の破壊力やべぇー!」


「龍馬くん、大丈夫?熱あるんじゃない?」


「うわ〜!日菜鈍感!」


奈緒の言ってることの分からないまま、ホームルームは終わった。
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