ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
はるな先生は、何でもお見通しなのか。
「でも批判や炎上が……」
「ただ、まるっきり一般人ってわけでもないから、人目につかないところでコソコソする必要はあると思うけどね」
自分の気持ちを、押し殺さなくてもいいのだろうか。
「……でも」
「もー、真面目ね。後で後悔しても知らないわよ!」
律は考える。行かなかったら――後悔するような気がした。
会いたい。
この機会を逃したくない。
「空港まで連れてってください!」
二人で教員の車が停めてある駐車場に向かった。はるな先生の車は、速そうなオープンカーだった。
「あ、でも、仕事は?」
助手席に乗りシートベルトをしながら、律は聞く。
「急遽休みとったわ」
「マジですか? このために?」
「たまには息抜きしないと教師なんてやってらんないわ。新條がアメリカに行くなら、私はハワイにでも行って羽を伸ばそうかな~なんてね」
「ははは……」
冗談のつもりらしいが、はるな先生ならやりかねない。
二人が乗る車は、ビルの谷間を抜け高速道路のインターチェンジも通過した。
はるな先生が、いつになく真面目な表情になった。そして重々しい口調で語り始める。
「でも批判や炎上が……」
「ただ、まるっきり一般人ってわけでもないから、人目につかないところでコソコソする必要はあると思うけどね」
自分の気持ちを、押し殺さなくてもいいのだろうか。
「……でも」
「もー、真面目ね。後で後悔しても知らないわよ!」
律は考える。行かなかったら――後悔するような気がした。
会いたい。
この機会を逃したくない。
「空港まで連れてってください!」
二人で教員の車が停めてある駐車場に向かった。はるな先生の車は、速そうなオープンカーだった。
「あ、でも、仕事は?」
助手席に乗りシートベルトをしながら、律は聞く。
「急遽休みとったわ」
「マジですか? このために?」
「たまには息抜きしないと教師なんてやってらんないわ。新條がアメリカに行くなら、私はハワイにでも行って羽を伸ばそうかな~なんてね」
「ははは……」
冗談のつもりらしいが、はるな先生ならやりかねない。
二人が乗る車は、ビルの谷間を抜け高速道路のインターチェンジも通過した。
はるな先生が、いつになく真面目な表情になった。そして重々しい口調で語り始める。