ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
「新條ね、ずっと前からダンス修行のためにアメリカに留学したいって話を、私たち教師陣にしてたの。最初は冗談かと思ったわ、だってアイツ、英語はI love youくらいしか知らなかったんだもの」
「英語喋れないのに留学するんですか?」
「喋れなかったのは過去の話。コツコツ練習して、今ではペラペラよ」
凄すぎる……と律は思った。高い目標に向かって突き進んでいるんだ。
「意外と努力家なのよね。何でも器用にこなすように見せてるだけで、実は影で練習してるわ。それに、ちゃんと筋は通すしね。本来は新年度から渡米する予定だったのに、『やり残してることがあるから』っていって日本に残ってたのよ」
「もしかして、その、やり残してることっていうのは……」
「カメラマンから写真のデータを手に入れることと、あんたへの謝罪でしょうね」
驚いている律にはるな先生は、ふざけた調子で言った。
「間に合いそうにないから、ちょーっととばすわよぉ」
グッとアクセルペダルを踏み込む。
一気にメーターの針が振り切れる。
「ちょっとどころじゃないですよコレ!」
物凄いスピードで車線変更しながら、次々と車を追い抜いていく。
律の身体は前後左右に大きく揺れる。
まるで遊園地の絶叫マシンのよう。
「英語喋れないのに留学するんですか?」
「喋れなかったのは過去の話。コツコツ練習して、今ではペラペラよ」
凄すぎる……と律は思った。高い目標に向かって突き進んでいるんだ。
「意外と努力家なのよね。何でも器用にこなすように見せてるだけで、実は影で練習してるわ。それに、ちゃんと筋は通すしね。本来は新年度から渡米する予定だったのに、『やり残してることがあるから』っていって日本に残ってたのよ」
「もしかして、その、やり残してることっていうのは……」
「カメラマンから写真のデータを手に入れることと、あんたへの謝罪でしょうね」
驚いている律にはるな先生は、ふざけた調子で言った。
「間に合いそうにないから、ちょーっととばすわよぉ」
グッとアクセルペダルを踏み込む。
一気にメーターの針が振り切れる。
「ちょっとどころじゃないですよコレ!」
物凄いスピードで車線変更しながら、次々と車を追い抜いていく。
律の身体は前後左右に大きく揺れる。
まるで遊園地の絶叫マシンのよう。