ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
新條の声に律は硬直した。何故なら、律が握っている紙切れに書いてある番号も七だったからだ。
――新條と……ペア?
あまりの衝撃に、律は持っていた紙を落っことす。
かたわらに立つ女子がそれに気付き、拾った。「落ちたよ……えっ、七番ってことは……」
その場にいる女子達が一斉にどよめいた。
「えーっ、あの人がアサヒくんとペア?」
「見た目ボロボロじゃん。ダンス踊れなそー」
悪く言われてもしょうがない容姿なのは律も自覚している……が、そこまでハッキリと声に出して言われるとさすがにショックだった。心にナイフが刺さったみたいにズキズキ痛んだ。
和やかに女子と話していたはずの新條が、殺気を漂わせる。「おい」
ドスを利かせた低い声を発した。
それでも、盛り上がっている女子達の話は止まることはない。
「ペア変わった方が良くない?」
「くじ引きやり直すー?」
突然、新條が椅子を蹴り上げた。
ガッターン!
椅子が教室の隅に派手に転がっていく。
新條は怒鳴り散らした。
「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせーな! くじ引きでもう決まったことだろうが!」
閉口し体をこわばらせる女子達。男子達も突然のことに少々ビビっているらしく、新條から離れて小さくなっている。その場にいる誰もが新條が何故怒っているのかわからないようだった。
――新條と……ペア?
あまりの衝撃に、律は持っていた紙を落っことす。
かたわらに立つ女子がそれに気付き、拾った。「落ちたよ……えっ、七番ってことは……」
その場にいる女子達が一斉にどよめいた。
「えーっ、あの人がアサヒくんとペア?」
「見た目ボロボロじゃん。ダンス踊れなそー」
悪く言われてもしょうがない容姿なのは律も自覚している……が、そこまでハッキリと声に出して言われるとさすがにショックだった。心にナイフが刺さったみたいにズキズキ痛んだ。
和やかに女子と話していたはずの新條が、殺気を漂わせる。「おい」
ドスを利かせた低い声を発した。
それでも、盛り上がっている女子達の話は止まることはない。
「ペア変わった方が良くない?」
「くじ引きやり直すー?」
突然、新條が椅子を蹴り上げた。
ガッターン!
椅子が教室の隅に派手に転がっていく。
新條は怒鳴り散らした。
「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせーな! くじ引きでもう決まったことだろうが!」
閉口し体をこわばらせる女子達。男子達も突然のことに少々ビビっているらしく、新條から離れて小さくなっている。その場にいる誰もが新條が何故怒っているのかわからないようだった。