ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
「さもないと、昼休み学校中に南野ひかりのソロ曲エンドレスで流すわよ!」
そんな露骨なことをされては困る。新條と関わらないようにすることも大切だが、今の平穏を守るべきだと律は思い至り口をつぐんだ。
そしてまた、放課後のダンス会議の時間がやってきてしまった。
「月影律よ。よろしく」
気持ちで負けちゃダメだ。
そう思った律は新條にハキハキと自己紹介する。
「あ、えっと、新條アサヒです……」
――あれっ、大人しい。いつものヤンチャな立ち振る舞いはどうしたのよ。調子が狂うじゃないの。帰りたい……。いや、ダメダメ! ここで帰ったらソロ曲エンドレスの刑だもん。
妙に思いながらも律は、新條から離れた席に座る。
「あの……」
「静寂が好きなの。話しかけてこないで」
律のとげとげしい言葉が効いたのか、新條は黙り込み、鞄の中から引っ張り出したドラマの台本を黙々と読んでいる。
律は自分の鞄から大学のパンフレットを取り出した。
パラパラとめくってみる。
進学か、就職か……。
それすらも決められていない。
そんな露骨なことをされては困る。新條と関わらないようにすることも大切だが、今の平穏を守るべきだと律は思い至り口をつぐんだ。
そしてまた、放課後のダンス会議の時間がやってきてしまった。
「月影律よ。よろしく」
気持ちで負けちゃダメだ。
そう思った律は新條にハキハキと自己紹介する。
「あ、えっと、新條アサヒです……」
――あれっ、大人しい。いつものヤンチャな立ち振る舞いはどうしたのよ。調子が狂うじゃないの。帰りたい……。いや、ダメダメ! ここで帰ったらソロ曲エンドレスの刑だもん。
妙に思いながらも律は、新條から離れた席に座る。
「あの……」
「静寂が好きなの。話しかけてこないで」
律のとげとげしい言葉が効いたのか、新條は黙り込み、鞄の中から引っ張り出したドラマの台本を黙々と読んでいる。
律は自分の鞄から大学のパンフレットを取り出した。
パラパラとめくってみる。
進学か、就職か……。
それすらも決められていない。