ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
「会議の部屋、ここで合ってる?」
「……誰も来ないのは……みんなギリギリまでダンスの振りを考えてるからだと思います」
「振り?」
「ペアで考えた振り、今日の会議で発表なんで……」
そういや昨日そんなこと言ってたっけ、と律は思い出す。でもまさか、昨日の今日で発表しないといけないなんて思いもしなかった。
「あと五分しかないじゃん、何でもっと早く言わないの!」
「だって、俺がもう考えてきてますから! バッチリっすよ!」
いつもの新條が少しだけ現れた。
でも敬語のまま。ほぼ初対面だし律の方が先輩なので敬語を使って当たり前なのだが、普段の新條からすると非常に驚くべきことだった。新條は相手が誰であろうと、いつもため口だ。芸能界の大御所にもそんな調子だから、自分にも当然ため口でくるだろうと律は思っていた。
「……誰も来ないのは……みんなギリギリまでダンスの振りを考えてるからだと思います」
「振り?」
「ペアで考えた振り、今日の会議で発表なんで……」
そういや昨日そんなこと言ってたっけ、と律は思い出す。でもまさか、昨日の今日で発表しないといけないなんて思いもしなかった。
「あと五分しかないじゃん、何でもっと早く言わないの!」
「だって、俺がもう考えてきてますから! バッチリっすよ!」
いつもの新條が少しだけ現れた。
でも敬語のまま。ほぼ初対面だし律の方が先輩なので敬語を使って当たり前なのだが、普段の新條からすると非常に驚くべきことだった。新條は相手が誰であろうと、いつもため口だ。芸能界の大御所にもそんな調子だから、自分にも当然ため口でくるだろうと律は思っていた。