ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
「今日は、いつもと少し違いますよ。じゃーんッ!」
手渡されたランチバッグの中には、二段重ねのお弁当箱が入っていた。
「手作りの、お弁当? 誰が……?」
「俺が」
「新條って料理するの?」
「たまーに。だから今日は特別です」
蓋を開けてみる。
――え、何この青紫の物体は。いかにも不味そうなんだけど。
「毒……盛った……?」
「何言ってんですか。そんなことあるわけないですよ」
「食べたくない」
「ちょーっと見た目は悪いですけど、味は保証します」
「ちょっとどころじゃないわ! 私の命も保証しろ!」
まさか……まさか……自分を殺すつもりなのか? そう思わずにはいられないくらい酷い色だ。
「人を殺して逃げられると思わないでよ!」
死ぬ間際、地面に血で新條の名前書いてやろう。私を殺した犯人は新條アサヒだと。律はそう覚悟を決めた。
「はいはい」
新條は笑っている。
ほんの少し、箸でつまんで口に入れる。
……。
……。
めちゃくちゃ美味しい。
「口に合いませんでしたか?」
手渡されたランチバッグの中には、二段重ねのお弁当箱が入っていた。
「手作りの、お弁当? 誰が……?」
「俺が」
「新條って料理するの?」
「たまーに。だから今日は特別です」
蓋を開けてみる。
――え、何この青紫の物体は。いかにも不味そうなんだけど。
「毒……盛った……?」
「何言ってんですか。そんなことあるわけないですよ」
「食べたくない」
「ちょーっと見た目は悪いですけど、味は保証します」
「ちょっとどころじゃないわ! 私の命も保証しろ!」
まさか……まさか……自分を殺すつもりなのか? そう思わずにはいられないくらい酷い色だ。
「人を殺して逃げられると思わないでよ!」
死ぬ間際、地面に血で新條の名前書いてやろう。私を殺した犯人は新條アサヒだと。律はそう覚悟を決めた。
「はいはい」
新條は笑っている。
ほんの少し、箸でつまんで口に入れる。
……。
……。
めちゃくちゃ美味しい。
「口に合いませんでしたか?」