ダンスの新星!!~私の秘密は元トップアイドル~
前を見ると、新條がいる。「うわっ」
突然現れてドキッとする。
さっきまで律一人だったのに、いつの間にやってきたのか。
「……今が正念場よ。やらなきゃっ」
「ノートにまで描いて、ど真面目なんだから……。もっと単純に考えていいんじゃないですか」
「単純に……?」
「きっと先生も観客もほとんどがダンスの素人ですから。凝ったフォーメーションが、受けるとは限らないってことです」
確かにそうだ。凝っていても、それに気付いてもらえなかったら意味がない。
「そうかもね……」
「放課後、シティーホールで練習しません?」
新條がそう提案してきた。知り合いのツテでシティーホールを貸し切りにできるらしい
のだ。
「新條と、二人で……?」
「そ。ノートに書くだけじゃなくて、動いた方がいいですよ。広々としたシティーホールで気分転換しましょー」
そこまでしてもらわなくても……と律は断ろうと思った。
しかしこのままでは、行き詰ったままのような気がした。
「しょうがないなー。新條の案にのってあげるよ」
自分で言っておきながら、うわ、超上から目線発言じゃん! と律は恥ずかしくなった。
シティーホールに到着し、下手側の大きな扉を開く。
突然現れてドキッとする。
さっきまで律一人だったのに、いつの間にやってきたのか。
「……今が正念場よ。やらなきゃっ」
「ノートにまで描いて、ど真面目なんだから……。もっと単純に考えていいんじゃないですか」
「単純に……?」
「きっと先生も観客もほとんどがダンスの素人ですから。凝ったフォーメーションが、受けるとは限らないってことです」
確かにそうだ。凝っていても、それに気付いてもらえなかったら意味がない。
「そうかもね……」
「放課後、シティーホールで練習しません?」
新條がそう提案してきた。知り合いのツテでシティーホールを貸し切りにできるらしい
のだ。
「新條と、二人で……?」
「そ。ノートに書くだけじゃなくて、動いた方がいいですよ。広々としたシティーホールで気分転換しましょー」
そこまでしてもらわなくても……と律は断ろうと思った。
しかしこのままでは、行き詰ったままのような気がした。
「しょうがないなー。新條の案にのってあげるよ」
自分で言っておきながら、うわ、超上から目線発言じゃん! と律は恥ずかしくなった。
シティーホールに到着し、下手側の大きな扉を開く。