キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
ピンポーン♪


お母さんが何か言おうとしたとき、聞き慣れた我が家のインターフォンがなった。


「なら蒼ちゃんがそうして来ても、綾音は重いと思うの? お母さん手が離せないから綾音が出てちょうだい。急に何処か行きたくなったらそのまま出掛けていいから」


お母さんはなにもしてないくせして、相手が誰だか知っているようにそう言った。


「何なのもう」




「はぁ-い」


少しまたせてしまった分、ドアから少し離れたところで早めに声をあげる。


ガチャリ……バタン。
< 108 / 111 >

この作品をシェア

pagetop