キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
ようやく落ち着いた頃、綾音が倒れる直前に掴んだ紙の存在を思い出す。     
                 
                 
これは……              
                 
                 
全く、綾音はなんにも変わってないな。  
                   

昔だったら俺はきっと、頼ってもらえない悔しさで綾音を責めてしまっただろう。   
                   
                 
でも俺はもう、これが綾音の精一杯の甘えだということを知っている。       
                   
                 
一緒にいてほしいけど、それはだめだと自分を納得させるための行動だと知っている。 
                   
                   
なら俺は綾音を甘やかすだけ。    
                 
                 
俺は水で濡らしたタオルを綾音の額に置き、学校へ電話をいれてもらえるよう綾音の母親に電話をしてから、俺が1日学校にいなくてもおかしくない理由を作りに学校へ走った。
                    
                    
             蒼side  終
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