キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
「綾音……もう、お昼だよ」       
                 
                  
そんな、優しい声が私を起こす。     
                
                  
頭を、撫でられてる? いつぶりだろう。  
                   
                  
気持ちがいい。            
                
                
自然にその大きな手にすり寄る。    
 


その時何かが額から落ちた感覚がした。                 
 

                  
「あっ綾音! ……寝ぼけてるの?」  
                 
                  
私がすり寄ったことで頬に当たっていた手が、硬直したのを感じて、一気に意識が覚醒する。                
                 
                
「あ……!! 蒼?」         
                 
             
どうしよう、元カレにだってこんなことしたこと無いのに……!!          
                 

顔に熱が集まっていく。        
               
                
なんだか頭もボーッとして……


ふらっ……      
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