キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
まだ風も引きやすい小さな頃だってこんな風になったりしなかった。      
                 
                   
あれ? でも1度だけあった気がする。  


いつだっけ?             
                  
                   
頭がふわふわして、うまく考えられない。 
                    
                  
「その人の事、そんなに好きだったの?」 
                  
                   
蒼の声は優しいけど、どこか硬い。  
                
                  
蒼? どうしてそんなに悲しそうな顔をするの?                
                  
     
「うん。ちゃんと好きだった」    
                  
                  
「デートはしたんだよね。2年も付き合ってて……キスはしたの?」         
                  
                 
やけに踏み込んだ事聞くな。      
                 
               
「そんなこと……」       
            
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