キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
友達と同じ距離感ってなに? ちゃんと特別だった。                
                   
                    
何で私が悪いみたいに言うの?
                    
                    
今の時代、LINEや電話1本ですませようとしなかったのはいい。           
                    
           
でも、そんなことで私の気持ちが晴れるわけでもない。
                    
                    
悲しくて、昨晩と同じ理由で視界が滲む。     
                    
                    
悲しいって全力で叫びたい衝動にかられながら、人目も憚らず泣きながら歩いた。     
             

だからかな。               
                    
                    
私は思いっきり足を滑らせて転んだ。   
                    
                    
道を歩く人が、何度も振り返っていくのがわかって、恥ずかしくてなかなか立ち上がれない。                  
                   
                   
「えと。大丈夫?」           
                   
                   
少し高い甘めの、女子のそれではない声と共に、私の目の前ににゅっと手が伸びてくる。 
                   
                    
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