キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
『ファースト……キ、ス、だった……のに……』               
                 
   
最後にそう言い残して、目の前の彼女は眠りについた。             
                 
            
ファースト……キス!?         


やってしまった……          
                  
                  
綾音の目が覚めたら、出来るだけ優しくしようと思ってたのに……       
                
                
今さら自分のしたことに気付く。   
    
 
勝手に俺が近くにいなかった間の綾音と元カレの関係を勘ぐって、挙げ句の果てに、キスについて尋ねた上、

『そんなこと』            
                   
                
当たり前でしょ。           
                   
                   
そう彼女から聞くのが恐くて、嫉妬と独占欲にかられるまま、綾音の唇を奪った。   
                  
                     
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