キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
目が……覚める。          
                 
                  
さっきまで熱があったからだろうか? 体が妙に軽い。            
                 
                
あくびが出そうになって、手を口元へもっていく。             
                
                  
「ふぁぁ……あ」           
                  
                  
指先が唇に当たり、先程起こったことを思い出す。                
                  
 
「私、キスされた?」          
                  
                   
意識が朦朧としていて、変な夢でも見たのかもしれない。         
               
                   
それはそれで恥ずかしいけどね。    
                 
                  
だけど……               
                    
                   
あの時の感触が、ハッキリと残っている。 
                
                  
あの、蒼の苦しそうな顔が、目にこびりついている。

< 32 / 111 >

この作品をシェア

pagetop