キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。

平和な日々

ホッと息を吐く。          
                
                
結局、蒼があのキスについて触れる事が無かったため、私も触れることはなかった。 
                  
                  
それは、ルール決めの時に言ったように、互いに過ごしやすい環境をつくるためであって、少し心の揺れている自分に気付いてしまったからではけしてない。       
                

そう自分に言い訳するようにして、その日は眠った。          

          .


          .



.    

それから1週間。


思っていたより、順調に過ぎていた。   
                    
                  
そして私は、蒼についていくつか気付いたことがある。           
                
             
まず、蒼は顔に似合わずお子さまで、ニンジンとピーマンが嫌い。        
                   
                  
次に、やっぱり蒼は朝に弱かった。    


この家に慣れてきてからは、いつもふにゃふにゃとした顔で起きてくる。




< 35 / 111 >

この作品をシェア

pagetop