キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
両親2人とも仲の良い家族なら、その娘息子が一緒に遊んでいても何もおかしくない。 


初めて蒼の名前を呼んだとき、蒼ちゃんってのがしっくり来たのも、舌に慣れていたから。                  
                   
                   
また、場面が変わる。      
              
                 
まだへたっぴなひらがなで書いた手紙をもって、どこかへ必死に歩く私。      
               
                  
そうだ……私、この時も蒼に心配かけたくなくて、嘘の手紙を書いた。    
                
              
『あおちゃんへ、
きょうはあや、ままとおでかけることにしたからまたこんどあそぼうね!』    
                  
               
だけど、どうやって渡すのか考えてななった私は、ピンポンダッシュで手紙をおいて行った。                    
                    
        
熱のある小さな体で。

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