キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
この夢を見ていけばいくほど、この頃を思い出せば出すほど、なぜこんなことを忘れたのかさっぱりわからない。    
              
                 
また、場面が変わる。      
              
            
これで最後だと、何となく思った。   
              
                
蒼がいつもみたいに額にキスをして、引っ越していって、泣きつかれて眠って。


起きたら翌日の朝になってて、私は蒼を追いかけようと家をこっそり飛び出して……  
             
                
『あお~! あお~?』    
              
                
見つかる訳もないのに、必死になって探し回った。


『あっあおのおとうさんのくるま!』


もちろん違う。          
                
             
蒼の乗って行った車と同じ車種の車を見つけて、信号も見ずに道路へと飛び出して。

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