幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「有村さん、体育祭実行委員でしょ? もうひとりの男子の委員が、風邪ひいて休みらしいから、俺が代わりにミーティングに出ることになったんだ」

「えっ⁉」

「だから、放課後ミーティング、よろしくね?」

「うんっ! ……って、放課後ミーティング?」



そんなのあったかな?

そろそろ体育祭が始まるから委員会の仕事も忙しくなるなぁ……、なんて思っていたけど、今日がミーティングの日だなんて忘れていたよ!

なにも言われなかったら、放課後、速攻で家に帰ってダンスを踊っていただろう。

だから、南條くん、ナイス!



「有村さん、放課後ミーティングのこと忘れていた?」



そう言って、クスクスと笑う南條くん。

あ、その仕草、可愛い。



「ちょっとだけ覚えていて、ちょっとだけ忘れていたかも? でも大丈夫! 放課後ミーティングは参加するから!」

「ふはっ。……了解。よろしくね」
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