幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
校門に近づくにつれ、にぎわいが伝わる。
なんて言ったって、今日は体育祭なのだから!
……だけど。
学校が騒がしいのは体育祭だけが原因じゃない。
多分。
いや、確実に。
「なにあの子! 春馬くんと手を繋いでいるなんて!」
「何様のつもり⁉」
「知らないの? 同じクラスの“南條”って男子と付き合っているのに、春馬くんと唯斗くんに手を出している最低女」
「うわぁ。それって人間としてどうかと思うわ」
聞こえていますよ。
陰でコソコソ言っているつもりなのだろうけど、バッチリ聞こえていますよ。
私に聞こえているってことは春馬くんにも聞こえているんじゃ……。
恐る恐る隣を見ると、春馬くんは怒りのオーラを出していた。
春馬くん、ああいう陰口とか昔から嫌いだったからなぁ。
春馬くんがなにもしないかヒヤヒヤしていると。
なんて言ったって、今日は体育祭なのだから!
……だけど。
学校が騒がしいのは体育祭だけが原因じゃない。
多分。
いや、確実に。
「なにあの子! 春馬くんと手を繋いでいるなんて!」
「何様のつもり⁉」
「知らないの? 同じクラスの“南條”って男子と付き合っているのに、春馬くんと唯斗くんに手を出している最低女」
「うわぁ。それって人間としてどうかと思うわ」
聞こえていますよ。
陰でコソコソ言っているつもりなのだろうけど、バッチリ聞こえていますよ。
私に聞こえているってことは春馬くんにも聞こえているんじゃ……。
恐る恐る隣を見ると、春馬くんは怒りのオーラを出していた。
春馬くん、ああいう陰口とか昔から嫌いだったからなぁ。
春馬くんがなにもしないかヒヤヒヤしていると。