幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
どんどん進んでいく唯斗くん。

私は諦めてついていくことにした。

どっちにしても、今の感情や教室の空気じゃ、居づらいだけだろう。

唯斗くんが体育館で何をしたいのか分からないけど、少しでも気がまぎれたらそれでいいや。


そんなことを思っていると、あっという間に体育館に着いた。

唯斗くんは握っていた手を離し、体育館倉庫からバスケットボールをひとつ取り出した。


なに?

今から練習でもするの?


私は疑問を浮かべながら唯斗くんの様子を見ていた。

体育館倉庫から戻ってくる唯斗くん。

ドリブルをしながら体育館のコートに立つ。

唯斗くんが立ったのは、3ポイントシュートのラインだった。
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